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“ロック・オブ・エイジズ” [映画]

「“ロック・オブ・エイジズ”って映画は思ったほど当たらなかったな。日本でも、本国アメリカでも・・・」

「そうですね。でも先輩、逆に言えば、ハマる人には‘ドッカーン!!’とハマるに違いないですよ。だって、僕なんて2,3ヶ所、目頭が熱くなったシーンがありましたよ。いや、3,4ヶ所だったかな・・・4,5ヶ所だったかも」

「つまり、‘観る者を選ぶ作品’ってことだな」

「ナニ言ってんスか。人間は映画を選びますけど、映画は人を選びませんよ。
とにかく、昔の“ベストヒットUSA”を観てた世代には堪らない映画なのは間違いないでしょうね。今のBS朝日で放送してる方じゃなく、テレ朝でやってた頃の方の・・・」

「“BRIDGESTONE SOUND HIGHWAY・・・ベストヒットUSA!!”、だな。映画を観てて、小林克也さんの曲紹介のMCが聞こえてきそうだったんじゃないか?」

「そんなことはないですけどね。
それにしても、クォーターフラッシュの“Harden My Heart(ミスティハート)”なんて、超久し振りに耳にしましたよ」

「その曲名、オレも今、超久し振りに聞いたぜ」

「監督のアダム・シャンクマンって、人気ドラマ“glee”でも2エピソード、演出を担当したみたいですね。彼、'64年生まれだから、モロに‘元祖MTV世代’なんですよね。あの局、アメリカでは'81年に放送を開始したから」

「懐かしいな、マーサ・クイン。オリジナルVJ(Video Jockey)メンバーの一人で、来日したこともあったな」

「ミュージックビデオを紹介するテレビ番組が日本でもチラホラ出てきたんですよね」

「“ベストヒットUSA”も'81年開始だぜ。今も元気にMCを務めてる克也さんは神みたいな存在だな。オレは崇めさせてもらってるよ。そういえば、TVK(テレビ神奈川)や各地の数局で放送されてた“SONY MUSIC TV”ってのも'83年にスタートしたっけな。単純にミュージックビデオを流し続けるだけの番組で、シンプルでストレートな構成は好きだったな。“ザ・テレビジョン”で、放送される曲のチェックをしたりしたぜ。そういや、あの雑誌も当初は、“週刊カドカワ・・・ザ・テレビジョン~パ・パ・パ・パン♪”なんて言ってたな」

「それ、テレビCMじゃないですか。
そんなことより、映画の中でスティーブ・ペリーの“Oh Sherrie(Oh,シェリー)”が、イントロだけちょこっと流れるんですけど、'80s(エイティーズ)世代のシャンクマン監督なら、あの曲もディエゴ・ボネータが演じるドリューに歌わせて欲しかったですよ」

「イントロだけッ!? そいつは許せんな。元JOURNEY(ジャーニー)のスティーブ・ペリーのあの名曲は、日本では車のテレビCMで使われてたっけな。PVには彼の当時のカノジョ、Sherrie Swafford(シェリー・スワフォード)も出演していて、完全な公私混同だったけど、彼女は綺麗な人だったから、それに関してはオレは許してやったけどな」

「“Oh Sherrie”は、ミュージカルの方は歌う場面があるみたいですよ。2005年にL.A.でプレミア上演されたこのミュージカルは、その後(ニューヨークの)オフブロードウェイを経てブロードウェイでも上演、更にはツアーでも回って、この冬からはラスベガスでも常駐公演が始まる予定だそうです」

「なにッ!?」

「ミュージカル版はストーリーも多少変わってて、映画ではエンドクレジットで流れた“Cum on Feel the Noize”をドリューや、トム・クルーズが演じるステイシー・ジャックスたちが歌ったり、他にも“The Final Countdown”や“Heat of the Moment”、そして先輩の好きなSTYX(スティクス)の“Too Much Time on My Hands”なんかが歌われるみたいですよ」

「そいつァ、メッチャ観たいぜーッ!」

「でも、映画版でもジャーニーの“Any Way You Want It(お気に召すまま)”やREO Speedwagon(アール・イー・オー スピードワゴン)の“Can't Fight This Feeling(涙のフィーリング)”なんかが聴けたから、僕は大満足でしたけどね」

「だけどよ、聞いたところによると、映画のタイトルにもなってる“ROCK OF AGES”って曲は、イギリスのロックバンドのDEF LEPPARD(デフ・レパード)がアメリカでブレークするきっかけになった“PYROMANIA(炎のターゲット)”ってアルバムの収録曲で、そこからの第二弾シングルにもなった名曲だってぇのに、映画のサウンドトラック盤CDへの収録はバンド側からNGが出たっていうじゃないか」

「それに関しては僕もすスゲェー残念に思ってるんで、触れないで下さいよ。その代わりと言っちゃあなんですけど、“Juke Box Hero”(FOREIGNER)&“I Love Rock 'n' Roll”(Joan Jett & The Blackhearts 他)は映画版のみの採用なんですよ。もちろん、CDにも収録されてます」

「なるほど。アダム君は映画版ならではのオリジナル性も披露したってわけだな」

「ただ・・・」

「なんだよ。ただ(無料)でCDに入れようとしたからデフ・レパードから拒否されたのか?」

「しょうもないボケをかまさないで下さいよ。
先輩、今、『アダム・シャンクマン監督がオリジナル性を披露した』って言いましたけど、実はこの映画のラストの展開と描写が、先輩が大好きな、‘殿下’のあの作品にそっくりだったんですよ」

「“ウメ星デンカ”かッ!?」

「違いますよ。あの“戦慄の貴公子”ですよ。まあシャンクマン監督も、どストライク世代だから、‘王子’の大ファンであっても何も不思議はないですけどね」

「おおッ! あの映画かッ!!・・・ってぇことは、あの‘雨の映画’が好きな者は“ロック・オブ・エイジズ”も好きになるだろうし、“ロック・オブ・エイジズ”が好きな人間ならプリンスの‘あの名作’も受け入れられるかも知れないってことだな」

「そういうことです」

「お、雨が降ってきたんじゃないか?」

「ホントですね・・・‘みずいろ’の」

「それは八神純子だろッ!
・・・って、やっと最後にツッコめたんダヨーン♪」
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