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プリシラ(2023) [映画]

エルヴィスの崇拝者としては、まったく共感できない作品だろうというのは観る前からわかっていた。
原作はプリシラだし、エグゼクティブプロデューサーにも名前を連ねているのだから。
エルヴィスの映像も楽曲も、写真さえも使用許可が下りるはずがないのは当然だけど、恐らくはそれがわかっていたS・コッポラ監督は、最初から許可取りなんかしなかったんじゃないかな。
おかげで薄っぺらい映画になってしまった。

エルヴィスの視点からは描かれない、「死人に口なし」的内容にもかかわらず、「プリシラはん、結局あんた、ずっと『プレスリー』を名乗ってまんがな」という事実。
『Suspicious Minds』を歌っていた時のエルヴィスの気持ちを思うと、「プリシラ憎し」と思っている人、世の中にゴマンといるでしょう。

エルヴィスは精神的に成熟していなかったかもしれない。だからこそ純粋であり続けたし、だからこそトム・パーカー大佐に操られ続けたんだろう。おまけに書くと、だからこそ気前の良さも超ピカイチだったんだな。そして、だからこそ『メンフィス・マフィア』と呼ばれる取り巻き連中たちが何人も集まってきたに違いない。
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