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その3: クーパー捜査官は本当に美味しいコーヒーを飲んでいたか? [テレビ]

前回のつづき


それはあたかも、この、“Twin Peaks”というドラマが、

『喜劇なんじゃないの?』

と思わせる、それほどまでにクセの強いキャラたちが思う存分、各々の個性を発揮しているのだ。

コーヒーにうるさくドーナツやパイが大好きな主人公、デイル・クーパーFBI特別捜査官(演じるのはカイル・マクラクラン)、
ちょっとおバカだけど、実は色々考えている保安官事務所の受付嬢ルーシー・モラン、
ルーシーのことが好きな、涙もろい保安官代理のアンディー・ブレナン、
同じく保安官代理のネイティブ・アメリカン、トミー・‘ホーク’・ヒル、
シェリーの旦那レオ・ジョンソン、
アイ・パッチのナディーン・ハーレー(彼女は特にケッサクで、まるでコミックリリーフだ。演じるのはウェンディー・ロビー)、
にとどまらず・・・

精神科医のローレンス・ジャコビー、
ローラの母親サラ・パーマー、
‘ザ・ロッグ・レディー’こと丸太おばさん、
謎の男ボブ、
クーパーの宿命の相手ウィンダム・アール、
片腕の男フィリップ・マイケル・ジェラード、
デビッド・リンチ自らが演じたFBI地方局長のゴードン・コール、
等々等々・・・

“Twin Peaks”は、ミステリー&サスペンスの様相を呈しながら、コメディーの要素も多分に含んでいるな。
事実、何度も笑わせてもらった[わーい(嬉しい顔)]

ところで、クーパー捜査官について、‘コーヒーにうるさく’と書いたけど、実際のところ、彼はコーヒーならなんでも(どんな味でも)いいのかもしれない。
いや、もしかしたらコーヒーそのものの味がわかっていないかも。
なぜなら、The Great Northern Hotel(グレート・ノーザン・ホテル)のダイニング・ルームのコーヒーはきっと美味しかっただろうけど、Double R Diner(ダブル・R・ダイナー)のコーヒーがいつだっていい味だったとは想像しにくい。
所詮は田舎町のしがないダイナーだから、提供しているコーヒーもありきたりだったのでは?
そもそも、27年前とはいえ、コーヒー一杯たったの・・・たったの25セントですよ(あの頃、一番円安になった時で1ドル=約160円くらいだったから、それで計算しても25セント=約40円)。
もちろんおかわり自由。安すぎるーッ![がく~(落胆した顔)]

そうではなく、クーパー捜査官が本当にコーヒーの味にこだわりがある人だったとして、本当は彼好みではないコーヒーだったのにthumb up(親指を立てる)のポーズを見せていたとしたら、それなら彼は誰に対しても気遣いのできる人なんだろう。 考えてみれば、オードリーにも、そしてアニーにも紳士的に接していたなぁ。
真面目で篤実な彼は、FBIの後輩や上司も含め周りの人たちから敬意を払われていた。
もしも美味しくないコーヒーに対してもthumb upしていたのなら、それは偽りの行為だったことになる。
でも、そこには彼の優しさが表れているのだ。
結局、彼が飲んだすべてのコーヒーが本当に彼好みだったのかどうかは、彼以外の誰も知る由もないんだけどね[喫茶店]

さて、多種多彩な登場人物だらけの、“Twin Peaks”の世界からリーランド・パーマー(レイ・ワイズ)ひとりがいなくなっても、キャラクターの見本市は困らないとはいえ、やはり彼がキャストメンバーから抜けたことが番組視聴率の凋落のちょっとした要因になったかもしれない。
ローラ・パーマー殺害犯が明らかになった後でも、リーランドがツイン・ピークスの街に残ってくれていれば、物語の展開は多少変わっていたはずだろうから。

そんな、“Twin Peaks”が、91年から数えると二十六年振りに新たに制作され、現在、全米でも日本でも放送中だ。
が、しかし・・・


またまた次回につづく
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