SSブログ

そのカメラ屋はオレがカーステレオを盗まれた駐車場から近かった [天使の街]

前回からの続き

あれは92年の三月のある日だった・・・

オレは、自分が‘8mmフィルム’(‘8mmビデオ’じゃないよ。昔懐かしい、8mmカメラで撮って、現像して、映写機で映して見る、あの‘8mmフィルム’のこと)で撮った作品をビデオテープにして日本人の友人に渡してあげたいと思ったので、そのカメラ屋を訪れたんだ。

「8mmカメラで撮ったフィルムをビデオテープにできる?」

と訊くと、店のアジア人(またはアジア系アメリカ人)のおばちゃんは当然だと言わんばかりの口調で、

「当然だ」

と言ったから、オレは持ってきていた8mmフィルムをおばちゃんに渡して店を出た。

店を出ると、目の前の駐車スペースに、当時はまだ発売されてから二年ほどしか経っていなかったランボルギーニ・ディアブロが駐車されていた。
オレが‘そいつ’の横を通り過ぎると、アメリカの人気テレビ番組だった“ナイトライダー”に出てくる‘ナイト2000’よろしく、‘そいつ’は、

「近づき過ぎだ。離れろ」

とオレに警告してきたよ。もちろん、英語でね。
車の盗難防止のアラームで、アラームを鳴らす前に言葉で警告したんだな、‘そいつ’は。
ま、どうでもいい話だけど。

後日、フィルムとビデオテープを受け取りにカメラ屋に行った。
8mmフィルムからビデオテープへの‘コピー’の作業代がいくらかは忘れたけど、金を払って、家に戻って、ビデオテープを見てみた。
そしたら驚いたね。
画像が若干、早回しになってたんよ。

『あのおばはん、映写機側のスピード間違ってるジャン、カラ♪』

ということで、オレはまたフィルムをカメラ屋に持っていった。
実は、オレがビデオテープを渡したい友人は日本への帰国間近だったので、オレは少々急いでいたんだ。

「おばちゃん、映写機の再生(上映)スピード間違ってたよ。早回しになってたから、またやり直してよ。×日までにね」

そしたらおばちゃん、

「わかっただ。×日までに間に合わすだ」

って言うから、オレは安心してフィルムをまたあずけ、家に帰った。

そして友人が帰国してしまう日の前日・・・
改めて8mmフィルムとビデオテープをピックアップしにカメラ屋へ赴き、受け取り、家に帰って、早速ビデオテープを見てみただ。

そしたら驚いたね・・・。

つづく
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0