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1992年4月29日(水曜日) [天使の街]

前回からの続きです。


オレが、

『“ET”見な!』

とテレビのスイッチをつけると、そこに映し出されたのは“ET”ではなく・・・。

それはヘリコプターからの生中継の映像だった。
どこかの交差点のど真ん中に大きなトレーラーが止まっていて、ドライバーらしきロン毛の男が別の男に引きずれ降ろされて、殴られ、更にはまた別の男からコンクリートブロックを頭に投げつけられているシーンだった。
ドライバーの男が倒れ、苦しんでいるのに、周りで見ている者たちは誰も彼を助けようとしない、その映像を見た瞬間は、何か‘ウラ’のあるバラエティー番組だと思ったよ・・・一瞬はね。
と同時に、

『チャンネル間違ったか?』

とも思ったけど、間違っていなかったことを直後に認識し、その画面の隅の‘LIVE’という文字によって、‘ただ事ではない何事か’が起こっていることはすぐに察知できた。

そう。
1992年4月29日は、‘あの’ロサンゼルス暴動が発生した、その一日目だったんだ。

このロサンゼルス暴動の話と、前回書いた‘笑える火事なんてない’という話がどう結びつくか?
それはね・・・


昔・・・。
正確に書くならば、1992年の4月30日以前・・・。

ロサンゼルスの101号フリーウェイをヴァーモント通り(Vermont Ave.)で降り、北上してすぐのところに、国の名前はあえて書かないけど、あるアジア人(もしくは、‘あるアジアの国系アメリカ人’だったのかも知れない)が経営するカメラ屋があった。

あれは92年の三月のある日だった・・・

またつづく
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