SSブログ

早くもあれから18年・・・ その2 [映画]

91年7月3日。
“Terminator 2: Judgment Day”全米公開の初日。

この日、オレはハリウッドにある有名な映画館、シネラマドームに張り切って観に行った・・・んだけど・・・観なかった。
今はあのサンセット大通り沿いにある映画館は、巨大なゴルフボールを二つに割ったようなドーム型映画館の隣に複数のスクリーンを備えたシネコンが建ってるけど、当時は‘シネコン館’はなく、ドーム一つだけ のスクリーンだったんだな。

10676379.jpg

あの頃、隣に平面の有料青空駐車場(映画の鑑賞に関係なく全車有料)があって、ドームの入り口から始まっている上映待ちの長蛇の列は、その駐車場を囲む形で伸びていたのだッ!!
というわけで、その光景を見たオレは即座にそこで観ることをあきらめ、郊外のシネコンに向かったのだった。

もちろん、郊外のシネコンでも長蛇の列ができていたけど、“T2”上映スクリーンがいくつかあったから、オレもチケットを買って列に並んで待った。
オレの目の前にいた10歳くらいの少年二人は、

「今度は彼(シュワちゃん)はgood guy(いい奴)なんだぜ」

なんてこと喋ってた。
‘good guy’と言っても、倒産した電気屋さんじゃないよ。あれは‘good guys’だしね(←現地人にしかわからないこと書いてゴメンちゃい)。

そんなこんなで上映初日に観た“T2”は、オレの予想を更に超える興奮を味わわせてくれ、やはりオレはK氏を始めとする何人かに‘レポート’としてAir Mailを送ったのだった。

話は変わるけど・・・
昔は、東京には銀座のテアトル東京、大阪には梅田のOS劇場と、シネラマ方式で上映する映画館が日本にもあったけど、現在は両シネラマ映画館ともなくなってしまったよね。
そんな、日本ではもう観られないシネラマ方式上映を、今でもシネラマドームでは観られるって嬉しい話だと思うよ。
オレの場合、もっぱら郊外のシネコンばかり利用していて、ドームで観たのはシュワちゃんの“ラスト・アクション・ヒーロー”と“スパイダーマン”だけなんだけど。
スクリーンが湾曲しているだけでなく、劇場の形状がドーム型ということで臨場感も抜群だった。
“ラスト・アクション・ヒーロー”を観てて、右後ろでガラスが割れた音がしたと思ったらスクリーン右手から人物が現れたのにも驚いたけど、クライマックスのヘリコプターが飛んでいるシーンでは、天井のスピーカーからの音響が本当に頭上をヘリがグルグル飛んでる迫力を生み出して、実際に映画のシーンの現場にいる感覚には痛く感動したよ。
それはまるで、“ラスト・アクション・ヒーロー”の中のダニー少年が映画の世界に入ったみたいに、オレも“ラスト・アクション・ヒーロー”という映画の中に入ってしまったのかなって思ったくらいだったな。
・・・というのはウソだけど。

話を戻して・・・
去年の夏に休刊を発表した集英社の“ロードショー”という雑誌に、当時、“T2”の全米公開初日の模様を伝える記事が載ったんだけど、そこには、

‘全米で封切られ大ヒット’

のような意味の内容と共に、シネラマドームの周りを長蛇の列が囲んでいる写真が掲載されてたのだ。
その記事を見た時、オレは、

『もしもあの列に並んでいたら、この写真にオレも載ったかな』

と思ったのでした。


・・・という、そんな色んな想いが詰まった映画なんだ、“Terminator 2: Judgment Day”って映画は。


更につづく





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0