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“ロッキー4/炎の友情” [映画]

シリーズ全六作中、唯一の、ロサンゼルスの高級住宅街の豪邸に住んでいるロッキー。
この作品だけが、‘兄弟愛の街・フィラデルフィアのロッキー’ではない。

ベタなストーリーだろうが、単純極まりなかろうが、たとえ芸術性がなくても、日頃の悩みや嫌なことを忘れさせてくれ、その91分に没頭させてくれるのなら、その作品はその人間には素晴らしい映画だと言える。

ストーリーのテンポの良さや、観る者をドンドン引き込んでいくその展開など、オリジナル(一作目)を超えている部分も多分にある。

シリーズ六作の中で、全米で一番の興行成績を上げた作品が、この“4”だ。

ジョン・キャファティー(John Cafferty)の“ハーツ・オン・ファイヤー(Heart's on Fire)”を聴くと、魂が熱く燃える同輩は決して少なくない筈だ。
エンドクレジットでもこの曲が流れるが、本編をこのエンドクレジットで‘観直す’という手法は、改めて考えると実に画期的で、個人的には好きだ(この後、“5”でも同様の手法を使っている)。

ロッキー対イワン(英語ではアイヴァン)・ドラゴの試合のクライマックスから映画のラストシーンにかけて、実際にはあんなこと(当時の‘書記長’らしき人物もスタンディング・オベーションするとか)は起こりえないが、映画なんで、映画の中の人たちも映画を観ている人たちも、ハッピーになれるのなら、それに越したことはない。

それにしても、この邦題のサブタイトルはやめて欲しい。
こんな有名なシリーズに副題なんて必要ないし、この副題自体ダサいし、意味不明な言葉だ。
まず、‘友情’というのは、間違いなくロッキーとアポロ・クリードのことを指しているんだろうが、二人の関係はこの一語で語れるほどシンプルではない。
そして、‘炎の’だが、この副題をつけた人物は、‘本当の’友情を知らないか、ロッキーとアポロの関係を深遠から理解していないか、または日本語をしっかりと理解していないか、のどれかに違いない。

余談だが、内藤戦での亀田大毅は、ロッキー対ドラゴの試合を観過ぎて、自らもロッキーのようになりたかったのだろう。



ロッキー4 (ベストヒット・セレクション)

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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