“フラガール” [映画]
久々に観た。
“フラガール”
ふざけたタイトル。
予備知識がないのでなんともいえないけど、実話を基にしているストーリーだけに、実際に‘彼女たち’はこう呼ばれていたのかも知れない。
だったら納得。
でも、もしもこれが製作者が考えた彼女たちの呼称で、それをそのまま映画のタイトルにしたとすれば、お世辞にもセンスがあるとは言い難い。
実際、
『このタイトルが理由で観る事を拒んでいた』
と書いていた人が作品レビュー投稿者の中にはいた。
このタイトルだと、人によっては、
“裏がある”
と勘違いして、
「この映画、騙されるんじゃねェか?」
と、ただでさえ様々な詐欺が横行しているこの時代、敬遠されることは明白だろう。
また、ある人は、
“歩(ふ)が成~る”
と聞き間違え、
「“ヒカルの碁”に負けじと将棋界も頑張ってるねェ~」
と、将棋映画を期待して観に行き、その結果、
「騙されたー。この映画のタイトルは“裏がある”だったのか!」
と、それでも本当の映画のタイトルを覚えられない人が世間に溢れる可能性があったのでは?
当時(昭和40年頃)は、今でいうOL(オフィス・レディー)が‘ビジネス・ガール’と呼ばれていたらしいから、フラダンスを踊る女性たちが、‘フラダンス婦人会’ではなく、‘フラガール’と呼ばれていても何ら不思議なことではなく、想像するところ、この映画のタイトルは製作者が名付けたものではないんだろうね。
今日、“フラガール”について書きたかったことは上記のことではなく、木村早苗を演じていた徳永えりが良かったってことなんだな。
(ここからはネタバレになるので、気をつけるっぺよ)
演技も蒼井優と堂々と渡り合ってたけど、それよりもキャラクターの木村早苗は、蒼井優が演じた谷川紀美子よりもずっと画面で光り輝いていたよ。
実話を基にしてるので仕方ないけど、彼女が映画の半ばで町を離れるという展開は、個人的に残念で仕方なかった。
早苗が紀美子に夕張から郵便物を送ってくるけど、手紙も同封されてるんだから、その内容に触れて欲しかったよ。
そうでなければ、手紙なんか同封せず、ただ一言か二言書かれただけのカードで良かったんじゃないかな。
ラストはハッピーに創ってるけど、個人的にはハッピーじゃなかった。
あのシーンの撮影の現場には、出番はないがスタッフの手伝いを申し出た徳永えりも居合わせ、本編とは関係なく最後にはみんなと踊ったそうだ。
それはそれで心温まる裏話だけど、本編に関して言えば、早苗がいないだけに、尚更ハワイアンセンターのオープンはもの悲しかったね。
大体、彼女が紀美子をフラガールに誘わなかったら、この話は生まれなかったんだからね。
よし、ここは徳永えりちゃん。木村早苗の悔しさの分まで頑張って、今すでに持ち合わせているその輝きを更に発揮して、実力も人気も兼ね備えた女優として大きく羽ばたいていくんだぞ。
でも、今持ってる、努力する気持ちと謙虚な姿勢は忘れないように。
じゃないと、オレは応援しないっぺェ。
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私は映画はもう8年くらい一切見ていません すっかり出不精になってしまったからです 私映画は良く知りませんが この「フラガール」は日本では数々の賞を取っていましたよね 確か蒼井さんも新人賞だか主演女優賞だかを取ったように思います しかし裏には裏があるもんなんですね 先日テレビでこの「フラガール」に応募した6人の新人がデビューするまでの3ヶ月間の訓練の模様が放映されていました デビューしたときは家族ともども泣いて喜んでいました
by kobakoba (2007-07-28 08:45)