“Twin Peaks: Fire Walk with Me(邦題:“ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間”)” という作品が1992年に公開された時、日本では、



こんなポスターが作成された。

一方、日本よりも三ヶ月遅れで公開された本国アメリカで作成されたポスターは、



これ。

どちらが好きかはその人の好み次第だけど、個人的には下(米国版)だな。
下だって特に好きだというわけではないけど、上(日本版)は絶対にないな。

この映画はドラマを観ていた人しか楽しめないから、ポスターだってそんな人たちにしかわからないものを作成しても大して問題ではなかったかもしれない。
でも、ピンセットで爪の間を調べようとしている画像が、“TWIN PEAKS”(の世界を表している)とは到底思えない。
米国版の、‘赤い部屋に続く廊下&ローラ・パーマー(とジェームズ・ハーレー)が持っていた“半分ハート” のペンダント’ というデザインの方が、よっぽど、‘世界’ を表現しているでしょ?

あと、個人的な好みではあるけど、日本版ポスターにも使われている・・・



こっちのローラはあまり好きじゃない。
こちらはあくまでも宣伝用、PR用に発表された写真で、ドラマで映ったものではないし、それに、なんだかこっちのローラは水の底に沈んでいるみたい。
頭部がやけに強調されていて、結果的にバラバラ死体の一部みたい。

そちらではなく、ドナの父親でもあるウィリアム・ヘイワード医師がビニールシートをめくり、保安官のハリー・トゥルーマンと共に目にした、と同時に初めてその姿を視聴者の前に現した、‘美しい死体’ は・・・



こちらでしょう?

ところで、“Twin Peaks: Fire Walk with Me” にはかなりカットされたシーンがあって、それらを新たに編集したものが、“Twin Peaks: The Missing Pieces” というタイトルで三年前(2014年)に発表された。



こんなポスター。なかなか素晴らしいデザインだと思う。

どこかで目にした話によれば(眉唾かも)、この二本の作品(上映時間は、“Fire Walk with Me” が135分、“The Missing Pieces” が91分)に、更にカットされたシーンも含めれば、劇場用作品として撮影されたフィルムの長さは、時間にしてトータルで5時間ほどになるらしい。

そこで思った。
作品のファンならみんなが思ったであろうこと・・・。


またまた、またまた、またまた、また次回につづく