中島みゆきの、二年半前に発売されたアルバム、“いまのきもち”という作品は、彼女の過去の楽曲のセルフカバー集なんだけど、これを聴いてると、彼女の歌唱法が昔とは明らかに変わっていることがよくわかる。
このアルバムを聴いて思い出したのは、昔、“鶴瓶・上岡パペポTV”で上岡龍太郎さんの言ってた、
「歌唱法の究極の形は美空ひばりや」
って言葉なんだな。
いつの頃からか、聴き比べていったわけじゃないんで、はっきりしたことは言えないけど、中島みゆきの歌唱法、なんとなく美空ひばりに似てきてるね。
みゆきさんは演歌の人じゃないけど、小節(こぶし)を回し気味だったり、表現の仕方なんか、ひばりさんを彷彿とさせるって感じるのはオレだけかな?
今のみゆきさんの歌や歌い方も好きですよ。
でも、例えば名曲、“歌姫”なんかは、“いまのきもち“ヴァージョンもいいけど、25年前のアルバム、“寒水魚”での、あの脱力感を感じる歌い方が好きだな。